※参考画像の条件:捺すモノ「木」・熱源「電気式100w」・デザインサイズ「30x30mm」・書体「細い」となっています。
・いきなりですが、これは「木」に捺す場合の参考値・参考画像です。
・捺す対象物が「食品系(柔らかいモノ)」になるのでしたら「1文字・文字高さ5mm」以上が必要になってくると思います。これが「漢字」になる場合は「1文字・文字高さ10mm」は確保した方が1番良いと思います。
・デザインの規定上無理な場合もあるとは思いますが、一応の目安としてお考え下さい。
・「食品系」に捺すのであれば、もう1つ重要で、それは「書体・フォント」です。デザインサイズ(1文字サイズ)が小さいほど「細い書体」でないと上手く焼跡はでないと思います。
・参考画像は「木に3x3mmの漢字」でも読める様に写りますが「食品に3x3mmの漢字」は焼き潰れて写らないと思います。(断言してもいいくらいで、写らない!と「まずは想定」しておいた方がいいと思います。)
・実際、弊社では参考画像の様な小さい文字(デザイン)でも「印面は造れる」のです。
・しかしながら焼印というのは厄介で、「綺麗な印面=綺麗な焼跡でる」ではないので、捺す対象物によって考えを変えていかなくてはならないのです。
・そこで、1文字の簡易的な目安を大雑把ですがお伝えします。
・まず、デザインを考える時に「自分でマジックペン・ボールペンで書けるか?」というのを1つの目安にしてみて下さい。
※パターンA:木(硬いモノ)に捺す場合「ボールペン・シャープペンで文字を書いてみる」
※パターンB:食品(柔らかいのモノ)に捺す場合「マジックペンで文字を書いてみる」
・例えば「2023を1文字・高さ4mmで参考画像の様に書く」とすると「Aは書けて読める・Bは書けるが読めなくなる」と思います。
・パターンBですと、「文字が小さ過ぎて、インクが滲んでしまい読めなくなる」と思います。
・食品に捺す場合は、この現象(インクが滲む=焼跡が太く写る)が起こりやすく、これが「焼跡が潰れてしまう」という結果に繋がってしまいます。(押し方にもよるのですが・・)
※参考:別記事「焼き上がり太さの違い」も参考にしてみて下さい
・さらに云うと、厚焼き玉子に捺すと仮定した場合「実際に卵にマジックペンで書いてみる」のもイメージが付きやすいです。もはや、捺す食品に直接書いてしまうのです。
・そうすると、「漢字は駄目だ」「もっと細い書体にしないと」「根本的に変えるか」と、「実際捺した焼跡のイメージ」がある程度見えてくると思います。
※参考:別記事「そんなことよりデモ機借りてしまおう」という場合はこちら
・もっと色々な条件で変えた方がよいのですが、今回は「1文字のサイズ感」のご案内でした。是非デザイン作りの参考にしてみて下さい。
記 2023.12.5 直樹